OS04 制御システムセキュリティの本質解明を目指して
オーガナイザ
- 小木曽 公尚 氏 (電気通信大学)
- 澤田 賢治 氏 (電気通信大学)
- 笹原 帆平 氏 (東京工業大学)
概要
Society 5.0 などの高度情報化社会では,制御システムはサイバー攻撃の脅威に常に晒されるものと考え,セキュリティに焦点をあてた研究が盛んに行われている.本セッションでは,制御システムセキュリティの本質解明を目指し,制御システムの秘匿化・監視と検知・評価などの観点から制御システムセキュリティに焦点をあてた最新の理論・応用研究を紹介する.
OS04 キーノート講演
準同型暗号の安全性について On the Security of Homomorphic Encryption
講師
Keita Emura 氏江村 恵太 氏 えむら けいた(国立研究開発法人情報通信研究機構)
講演日時
5月18日(水) 13:00 - 13:45
講演概要
暗号化されたデータに対する演算が可能な暗号方式として準同型暗号が知られており、入力情報を秘匿したまま演算を行う秘密計算や暗号化制御等への応用が検討されている。本講演では、準同型暗号の安全性について紹介する。何をもって安全というかを厳密に定義するため、暗号の安全性を数学的に保証する証明可能安全性という枠組みを紹介するとともに、準同型暗号が達成しうる安全性のレベルについて実利用の観点から考察する。さらに準同型暗号の安全性向上策として鍵付き準同型暗号を紹介する。